LEDの基礎知識

LEDの演色性について

演色性とは照明器具によりものの色の見え方の一致の程度を表す指数です。
CIE(国際照明委員会)とJIS(日本興業規格)が定めた基準光(最高値Ra100)となる自然光と白熱球との色の見え方のズレを数値にして評価したものです。
一般的に平均演色評価数(Ra)として用いられます。光源の特性を定量的に評価し、LEDなどの照明用光源を客観的に選択するための極めて重要な判断要素の一つです。高演色であることは物の本来の色を正しい色として見えるだけではなく、Ra60とRa85の同じ照度(Lx)を持ったランプを比較すると(明るさ感)が約1.4倍程度明るさの違いを感じるというデータもあります。
例えば店舗で製品照明に高演色性のLEDを使用した場合、本来の製品の持つ色に近い色でお客様の目に映ります。よりきれいに見える状況となりシズル感が演出されて商品購入誘導につながります。マーチャンダイジングやデザインにかかわる人たちにとっては大変重要なことです。
また工場や製品の生産現場において完成品の検査などの見た目チェックの必要な場面には大いに役立つ特性です。様々な照明器具の用途に応じて適正な色温度(k:ケルビン)の光源を用いることも重要です。同じRa数値を持ったLED光源でも色温度によて物の見え方が大きく変わってきます。