お客様のご要望を超える結果を積み重ね
モノ作りの質を高めていきたい

設計はどのように仕事を進めていくのですか?

お客様から「こういう商品を並べるものを作ってほしい」と相談されるところからスタートします。まず行うのは商品の置き方です。化粧品には、口紅、ファンデーション、乳液など、数多くの種類があります。その中で、手前からどのような順番に並べていくのが良いかを提案するのです。その上で、什器やカセット什器をどう設計するかを考えていきます。

什器設計の難しい点を教えてください。

限られたスペースに、決められた数の商品を入れ込まないといけないことですね。正直「入りきりませんよ」と思うこともあります(笑)。でも、そこをクリアしていくのが私の仕事です。普通は1段のところを、2段に設計したカセット什器を作って商品の陳列面積を増やしたり、可変式にして季節によって商品が変更になっても対応できるようにするなど、色々と工夫を考えます。やはり難しいと思えるものを、デザインでクリアできたときは達成感があります。

設計を行う際に、大切にしていることは何ですか?

お客様目線で物事を考えるということですね。どう設計すればより使いやすいか、どのように工夫をすればお客様のご要望以上になるのかを常に念頭に置いています。

男性が化粧品関連の什器を設計する苦労はありますか?

最初は化粧品の種類が分からなくて大変でした。勉強のために、店頭で化粧品コーナーに行くのも恥ずかしかったですね。でも、やっているうちにいつの間にか分かるようになりました。化粧品のブランド名については女性より詳しいでしょうね。

什器の製造現場との連携はどのように行っていますか?

新しく作るものに関しては、製造側も図面を見ただけでは分からない細かな部分があるので、現物を見ながら打ち合わせを行います。微妙な角度やアタッチメントの仕上げまで、些細な部分にも当社はこだわって作るので、何度も工場へ足を運びますね。

今後の目標を教えてください。

ドラッグストアや化粧品ブランド、大手との仕事が今後はますます増えて行くと思います。その中で現れる、手強いライバル会社に負けないモノ作りをしっかりと確立したいですね。色々なノウハウを吸収して、新しいものにもチャレンジしていきたいです。最近増えている紙什器も、弊社では実験を繰り返してきました。さまざまな可能性を模索しながら、お客様に喜ばれ、消費者が使いやすい什器を世の中に送り続けたいと思っています。